AUDIXボーカルマイク比較

今回は、AUDIXのハンドヘルド型ボーカル用ダイナミックマイクロホン、OM3OM5OM6の比較を行っていきたいと思います。この3つは、ステージでもよく使用します。

サウンドハウス

モデルOM3OM5OM6
AUDIX OM3AUDIX OM5AUDIX OM6
指向性超単一指向性超単一指向性超単一指向性
周波数特性50Hz – 18kHz48Hz – 19kHz40Hz – 19kHz
AUDIX OM3 周波数特性AUDIX OM5 周波数特性AUDIX OM6 周波数特性
インピーダンス290Ω200Ω290Ω
入力感度1.6mV/Pa@1k2.0mV/Pa@1k1.5mV/Pa@1k
最大SPL144dB144dB144dB
サイズ 直径 x 長さΦ53mm x 176mmΦ53mm x 176mmΦ53mm x 176mm
重量307g330g307g
参考価格 (サウンドハウス)12,300円15,000円20,000円

指向性、最大SPL、サイズはすべて一緒で、OM5の重量が少し重いですが、違いは分からないです。入力感度は、OM5が少し高くなっています。OM3OM6はやや低くなていますが、使用した感想は、ボーカルが埋もれてしまうこともなく、はっきりと存在感があります。見た目も一目でどれがどのモデルかはわかりません。

モデルOM3OM5OM6
低域しっかりとした存在感抜けの良いタイト豊かで抜けが良い
中域非常に抜けの良いクリア抜けが良くナチュラルナチュラルでクリア
高域伸びがあり素直キレがあり抜けが良い煌びやかで艶があり繊細
全体輪郭のはっきりしたナチュラルな音質不要な低音を抑え、ナチュラルではっきりとした輪郭を持ち、抜けの良い高域コンデンサーマイクのようなレンジの広さと繊細で豊かな表現力を持ち、色気のあるボーカルを演出してくれる
傾向オールマイティロック、メタル、シャウト、ハイトーン女性ボーカル、ジャズ、アコースティック

OM3OM6に比べるとOM5の低域は抑えらていますが、抜けが良く程よく低域を感じられます。中域はどのモデルもクリアで輪郭がはっきりとし、抜けの良い印象です。高域は艶のある伸びがあり、OM3は自然な素直さを持ち、OM5はキレがあり耳を突くような痛さがなく、OM6はきめ細かで繊細な表現力を持っています。

それぞれに特徴があり、音質や質感によって選ぶことができます。

OM3はボーカルやスピーチなどなんでもこなせます。OM5はロックやメタル、シャウト、ハイトーンのボーカルととても相性がいいです。OM6は、コンデンサーマイクのようなきめ細かな質感を持ち、息遣いやビブラートを繊細に拾い、声の色気を引き出してくれます。特に女性ボーカルと相性がいいです。また、ジャズやアコースティックなどの聴き手を引き込ませるような雰囲気とも相性がいいです。